12月8日号の住宅新報によると、「民主党の前田武志参議院議員は、12月3日に開催されたサタスインテグレイト第31回不動産フォーラムにおいて『両手仲介禁止は党内での十分な議論を経ずに表に出てしまい、皆さんに心配をかけてしまった』と語り、正式な政策とはなっていない事を明らかにした」と報じています。
また、「一旦白紙に戻し、日本の習慣や業界の意見を踏まえながら行っていくとの見通しを述べた」とも報じています。
とりあえず思いついたことを政策集に入れておいただけ?
いきなり政権与党になり、内部統率が取れていないことは良く理解できるのですが、ちょっとした思いつきで世の中変えられてしまっては、現場で働く者としては納得の行く話しではありません。
頭の中と机の上だけで物事を考えている人の思惑だけではなく、現場で働く者やユーザーの意見等、じっくりと収集した上で協議をして欲しいものです。
それによって大きな影響を受けるのは、不動産業界で働く者と不動産取引をする予定の顧客だということをあらためて認識していただければと思います。
売買のみならず、賃貸市場のことにも触れており、「安心して貸すためには定期借家権の普及が欠かせないとの認識を示した」と報じられていますが、定期借家権が創設されてから早いものでそろそろ10年が経過しようとしています。
平成16年を目処に改正が予定されていたにもかかわらず何も手がつけられず、法律は出来たけれども殆ど放ったらかし状態。
住宅に関しては何と普及率が5%前後と、殆ど利用されていないような状況が続いています。
当社ではリロケーション(留守期間のみの賃貸)という業務に特化しているので、殆どの契約を定期借家権にて行っていますが、せっかく出来た欧米並みの定期借家権。
もう少し目を向けて、しっかりと普及させていただきたいものです。
平成16年に予定されていた改正を早めに実施すればもう少々普及率は上がるのではないかと思っています。
現状では二重の説明や余計な書面の取り交わし、普通賃貸借から定期借家へは移行できないなど、使い勝手が悪い状態が続いています。
机の上だけではなく、現場でのそういった改善案をしっかりくみ取ってくださいね!民主党さん!
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