千葉県市川市のJR市川駅前再開発地区で清水建設を主体とする5社が建築中の45階建超高層マンション「ザ・タワーズ・ウエスト プレミアレジデンス」。
駅前の再開発区域内、45階建の超高層、施工は清水建設、分譲は野村と三井という大手ジョイントによる信頼感、などで大人気物件でした。
立地が良く、施工も分譲も大手ということで、ちょっと無理して購入した方々もかなりいたことでしょう。
そんな大手分譲物件で128本もの鉄筋不足が検査で分かり、30階で工事がストップしたのが先月下旬。
今月上旬にマスコミ報道され、正直ちょっとびっくりしました。
「作為ある計画的手抜き工事」では無かったようですが、現場で働く人たちがお互いに「大手だから大丈夫」といって、「本来やるべくチェックをやっていなかった」事がどうやらこのミスにつながったようです。
清水建設は、「すべてやり直し、設計通りの強度に戻して工期も守る。」としているようですが、貯金をはたいて購入した方々は「単純に良かった」と安心できる心境では無いでしょう。
そんな事件が起きたばかりなのに、今度は絶対的信頼感のあった、特に高級ブランドのマンションでは別格とも言われていた竹中工務店でも、港区東麻布で建設中の27階建高層賃貸マンションで使用する鉄筋の種類を間違えるという強度不足が発覚しています。
この竹中工務店の場合も作為では無く、本来地下部分に使う予定の鉄筋(径は同じだが強度が20%ほど低い)物を8階と9階に使ってしまったとのことでした。
地下階の工事もたまたま同時進行していた為に取り違えたらしいのだが、専門家によると同じ径でも強度の違う鉄筋は間違わないように色分けされているとのことでした。
ということは単純な人的ミスということになります。
今回は二つの事件共に建設途中で発覚し、設計通りの強度を維持できるように工事をやり直すとのことですが、いくら強度は設計通りと言われても、住む側にとっての精神面は設計書通りにはいきません。
二つの事例を見て行くと、「確認を怠ったための人的な単純ミス」
今回は途中で気が付いたけど、おかしい?と思いながらも、若しくはまったく気付くことも無く完成してしまっている建物もかなり存在すると思った方が良さそうです。
これは他人事では無く、自分の仕事でも「たぶん大丈夫」という未確認の単純ミスが起こらぬよう、その仕事に係る全員がお互いの目線で確認しあう体制作りを私も改めて大事にしたいと感じた次第です。
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