2011年7月31日日曜日

石川遼は何故勝てない?

このところ石川遼が低迷している。
何故だ?


おそらく彼の年齢にしては大きな壁を乗り越えるために大きな努力をしているのだろう!


そのもがき苦しむ様は良く理解が出来る!


このところ、なでしこジャパンが象徴的な現象として具現化されたように、どのジャンルでも男子より女子の方が脚光を浴びる機会が増えている。


何故だ?・・・・・・


勝負の世界は「勝った者が一番」この原則は多分今後も変わらないだろうし、勝てる者は「何故勝てる?」という原理原則も多分今後も変わることは無いであろう!


歴代のメジャータイトル保持者を見てくるとその辺りの資質が見えてくる。


最近の石川遼はミスショットをした際にクラブから手を離し、時にはクラブを投げてしまうシーンがよく見られる。


まだ若いから仕方がない!でも・・・・・


本当に素質が有るものは、ファンが見ている時に粗暴で下品な行動は絶対にしない!


過去の世界歴代王者は、どんなミスショットをしたり成績が低迷していても、いつも笑顔。
クラブを投げ捨てることや、つばを吐くことなど絶対にしなかった。
それは子供達を含むファンが絶えず見ているから・・・・・


例えば、トムワトソンはどんなミスショットをした時でもクラブを投げた姿は見たことが無く、いつも笑顔。
ジャックニクラウスしかり、アーノルドパーマしかり・・・・・
その昔のプレーヤーも全てしかり・・・・・


正直なところ、ミスショットをした自分に怒りを感じるのは理解出来るが、テレビ放映されている時にそのような態度を取るようでは、未来のゴルフ界にとってプラスになることは無いであろう。


闘争心は次の戦いに挑むため大事な感性ではあるものの、見ている・応援している人達に感動は与えないし、強ければ何でも良い!と言う間違った感性を植え付けることにもなる。


この辺りの感情をコントロール出来ない限り、ビギナーズラック(強運の持ち主)でここまで来た石川遼は世界の強豪相手に勝負は出来ない。


なでしこジャパンのメンバーは、シュートが外れてもピッチに唾は吐かないし、女子のゴルフ界でも世界の上位にいるトッププレーヤーがラウンド中にクラブを投げたり、クラブを蹴飛ばしたり、地面に唾を吐いたりする光景はあまり目にしたことは無い。


悔しい気持ちを表面に出し、戦う気持ちを沸き立たせて闘争心を燃やすことは大事なことだが、トッププレーヤーが世間に与える影響力(特に子供達へ)を無視して自分だけの世界に入ることは、それだけのステージにまだ立っていない!と言うこと!


世界で戦う為の実力がまだまだ備わっていない事の証なのかも知れない。


AON(青木・尾崎・中島)の全盛期以来、ずっと衰退してきた男子ゴルフ界を盛り上げる起爆剤的存在なので、あまり見苦しい行動は映像上見たくない!


アマチュアで勝ったあの時の純粋な気持ちを持ちつつ、石川遼の背中を見ている子供達の事もイメージしつつ、自分の存在感の重さをもう一度見つめ直して頑張って貰いたい。


日本の男子ゴルフ界は石川遼の存在によって大きく変わろうとしている。


そのためにも、クラブは投げないで!



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