2006年10月21日土曜日

個人情報保護法のあり方

宅建練馬区支部では今年創立40周年記念にあたり、写真名鑑の発行を計画しています。



それに伴い、顔写真その他個人情報に該当する項目についての掲載可否を各会員に委ねたところ、5年前は全員掲載だったのですが個人情報保護法施行後の今年はかなりの数、掲載拒否がありました。



顧問弁護士さんからはくれぐれも個人情報保護法に抵触する部分は要注意でお願いしますと言われているだけに過敏に反応してしまいます。



我々宅建業界だけではなく、個人情報保護法施行後は学校の名簿が作れないだけではなく、非常連絡網すら機能しなくなったという話も聞きます。



今朝の新聞に興味深い話が出ていました。
人材派遣会社の登録者基本台帳に関する事です。



ある人が派遣会社に対して個人情報の開示請求をして解ったことらしいのですが、ある大手派遣会社が登録人材の風貌に関する項目、例えば太め・細め・年齢層・茶髪・スキンヘッド・言葉使い・態度etcに関する情報を法に反して保管していたという物です。



東京労働局では「能力に無関係の個人情報であり、事実であれば是正指導に入る」というコメントを出したようですが、何かおかしくないですか?



人材をほしがる企業は雇う人間の質を確認するのは当然で、人材を派遣する側は雇用主の要望にマッチする人材を派遣するのが責務です。



しかし・・・・・
個人情報保護法ではそれらの個人情報を利用することを禁止し、自由競争の原理を無視していると私は思っています。



必要の無い項目まで過剰に保護することによって自由競争と、自助努力の道を塞いでしまい。
過剰に保護するが為に「人に負けまい」とする努力を皆がしなくなる法律のような気がしています。



一生懸命努力している人が努力していない人より評価されるのは極々当たり前で、努力している人としていない人をランク付けしたら、いきなり「個人情報法護法違反」と言われたのでは更に世の中おかしくなってしまうのではと不安になります。



私ごときがどうこうできる問題ではないのですが、個人情報保護法が努力している人を無視し、努力していない人を守るための法律にならないことを願っています。



このままでは世の中おかしくなりませんか?



0 件のコメント:

コメントを投稿