2006年9月4日月曜日

動画は何がベスト?

自分が顧客側の視点で不動産広告を考えた場合どうなるか?

判断基準はその物件の何たるか(特徴etc)を的確に伝えるている広告媒体、ということになるのだと思っています。
実際顧客の立場になったつもりで見てはいるのですが、仕事柄自分自身が真剣に家探しをした経験が無く、正しい判断かどうかは多少不安もあります。

折込広告にしても新聞広告にしても、紙媒体の場合は情報量が限られてきますが、一枚だけではなく何枚かの写真が掲載してあればそこに目がいくのは人間心理だと思います。

その進化版がテレビコマーシャル → インターネット広告ということになると思います。
大規模開発の新築分譲など、莫大な費用を投下して広告宣伝を行うなら、やはりTVCMがベストでしょうが、コストを考えるとインターネットの優位性が際だってきます。

インターネットも初期段階ではただの文字情報を送るだけ。
その内写真を掲載するようになり、今年からはWeb2.0の恩恵で動画が主流と変化してきました。

FDJの浅見編集長も「習うより慣れろ!」と言っているとおり、とにかく自身が経験し何が一番適した方法かを各自が自分で見つけることが大事なようです。

私も動画が流行りだした当初、いろいろと試してみました。
火付け役の「You Tubu」・莫大な資金とテクノロジーを駆使した「Google Video」・元々中古車販売のツールから始まった「らくちんFLVメーカー」・ブログサイトサイバーエージェントが運営する「Ameba Vision」・動画の元祖放送局フジテレビが運営する「Watch me TV Beta」その他にもいろいろあるようで、今後もこの手のサービスは次々出てくるでしょう。

進化が早すぎるのであくまでも今日時点の話ですが、私なりにベストチョイスを選んでみました。
前提条件は自社のウェブサイトを持っている。
外注ではなく自身で、もしくはウェブ担当者がサイトの更新を日々実施している。
といった条件の下での話です。

まず、「You Tube」・「Google Video」の先駆者ですが、無料でサービス提供しているだけに比べてみると画像解像度があまり良くないのが現状です。
それなりに評価は出来ますが、個人レベルでの利用がベストで、企業レベルとしては今は(今年は)良いけど、「この会社、情報発信にコストを掛けてないよね!」と今年後半?
来年早々?は言われるようになる気がしています。

「らくちんFLVメーカー」はとても簡単に情報発信が出来、特別な技術無くして動画配信可能なので良いのですが、画像の下に広告が入るのは、個人レベルでは良いにしても企業が顧客向けに情報配信する際は極力避けたいと思っています。

「Ameba Vision」と「Watch me TV Beta」はそれなりに後発組として、今までの欠点を補って進化した感じが見て取れますが、私自身まだ詳細な検証をしていないのでコメントは控えさせていただきます。

いずれにしてもこれらのサービスは自社サイト・自社サーバーを持っていないことを前提とした「ブロガー向けの個人ユーザー向けサービス」ということです。
過渡期の現在はこういったサービスをとにかく使って・触って・経験して、自社で使えるか否かを自ら知ることが一番大事なことでしょう。

今日時点での私の結論です。
動画共有サイトは、動画に慣れるために経験すべきサイトで、この経験無くして次のステージは見えて来ないと私は思っています。

ビジネスで利用する際は更にもう一歩進んだ工夫が必要で、現時点(今日時点)では「アクセスしてくる顧客の90%がマイクロソフトのインターネットエクスプローラーを利用している」というログ解析の結果を踏まえると、Media Player用のストリーミング配信をすれば大多数の顧客をカバーできることになります。

Media Player用の動画ストリーミングは調べていくと意外に簡単で、ちょっとしたタグの仕組みを理解できればコストゼロで実現可能な技術です。
マイクロソフトが構築している技術だけに、ダイレクトに動画ファイル(***.wmv)をブラウザーに表示できるので、YouTubuやGoogleVideoのような映像の劣化も無く非常に綺麗です。

当社のウェブサイトでも今日からMicrosoft Media Player用のストリーミング配信を主体にし、ちょっとコストはかかりますが、ネットスケープやFireFoxなど、Mac環境でも表示できるFlash Playerの二本立ての動画配信としました。
参考サイト→→→

変化が激しいのでまたすぐ変更になるかも知れませんが、Media Player用の動画ストリーミングを使った情報発信が、私なりに学習した現時点でのベストチョイスかな?と思っています。

Media Playerを使った動画配信方法を解説しているサイトがあったので、興味のある方はこちらのサイトで技術情報を配信しています。
タグの基礎知識が無いと何のことだか理解できないと思いますが、明日のために是非参考にしてみて下さい。

これは自社のウェブサイトを持っている会社に限定した話です。
しかも2~3ヶ月後にはまた違ったことを言っているかも知れませんので予めご了承下さい。



2006年9月3日日曜日

Web版 『宅建経営塾』 動作テスト完了

Takkenjyuku_1 (社)東京都宅地建物取引業協会が主催している『宅建経営塾』は開講以来2年間で4,500名もの方々が受講されたとても人気のある経営塾(研修システム)です。
更により多くの方々に受講していただくため、飯田橋の会場まで足を運ばなくても自宅や地元の各支部で受講できるようにと、『Web宅建経営塾』構想がこの春から検討準備されていました。
ここに来てやっと稼働システムも決定し、本日お昼頃から接続チェックが行われ、いよいよ14時から第1回目の動作テストが開始される予定でした。



しかし・・・



音声チェックなどちょっとしたトラブルで開始時間が多少遅れましたが、予定通りWeb宅建経営塾初の動作テストがスタートいたしました。



動作テストといっても宅建経営塾ですので、今日は入門コース「不動産広告について」の抗議です。



映像と音声を繋いだ会場は5個所。
○宅建本部のある飯田橋会場
ここにはちゃんとしたビデオカメラと音声さんやスイッチャーが待機
ちょっとした放送局並の設備です。
○渋谷会場
○中野会場
○立川会場
○練馬会場



私は練馬会場を担当し、最初のテストですので自社内のパソコンにウェブカメラを取り付けてテストに参加しました。
途中から練馬区支部情報流通委員長の池永氏も参加したので急遽もう一台のパソコンも会議システムに接続し、都合2台のパソコンでWeb宅建経営塾に参加となりました。



約1時間半に及ぶテストでしたが、さしたるトラブルもなく無事に終了し、とりあえずほっと一息といったところです。
本部会場はカメラもマイクもプロ用機材でセッティングされ、配信されてくる音声・映像共にクリアで綺麗でした。



他会場は私のところも含めてパソコンショップで普通に売っている安価なウェブカメラを使用していますので、映像はそれほどクリアなものではありませんが、量販品でも充分に使用に耐えうることが解りました。



今後もっともっと通信インフラが整備され、光ケーブルの導入が進めば何処でもWeb宅建経営塾の開講が可能となります。
また講義や研修会だけではなく、本部に集まって実施されている重要な会議も、各支部に通信インフラが整備されれば支部内にいて本部会議の開催が可能となります。
これが実現できれば各支部の本部役員がわざわざ本部会議室へ出向く時間的コスト・人的コストが大幅に削減できます。



本日初めてのテストが終了し大きな手応えを感じており、今後このようなシステムは遅かれ早かれ絶対に必要な物だという印象を強く持っておりますが、実際に宅建協会にて導入できるか否かは、コスト面を含めまだまだ難関は多くありそうです。



しかしこの問題を解決して導入が決定されれば、全宅連との兼ね合いや費用負担などの問題はありますが、宅建経営塾の全国展開も夢物語では無くなってきます。



業界全体のレベルアップの為には、基礎教育は避けて通ることが出来ない最重要課題です。
いち早くこのシステムが導入されるよう、今後も見守ると同時に出来る限りの協力体制を取っていきたいと思っています。



2006年9月2日土曜日

Web版 『宅建経営塾』

Hi350213 東京都宅地建物取引業協会には「宅建経営塾」という非常に素晴らしい研修システムが構築されています。
この経営塾のお陰で業界全体のレベルは大分上がってきていると私は思っています。
しかし、飯田橋の教室まで出向かなければならないと言うこともあり、忙しい人達はなかなか参加できないという事情もありました。



自宅や事務所、もしくは各支部会議室等でインターネットを利用した研修システムを何とか導入できないか?ということで、今春からいろいろと調査が続けられ、本日やっとそのテストに漕ぎ着けることが出来ました。



あと30分。
14時からそのテストは開始されますが、飯田橋のメイン会場・中野会場・その他をウェブカメラとパソコンを駆使して多次元中継し、双方向で質疑応答が出来るような研修システムです。



私の事務所にもウェブカメラを設置し、講義を聴くだけではなく、質問したり画像を見ながら勉強していきます。
そろそろテストが開始されるので、結果は終了後にあらためてご報告させていただきます。



近未来はすぐそこに来ています。



防災の日

フリー百科事典「Wikipedia」によると以下のような説明が掲載されています。



1923年9月1日の関東大震災に因んで制定された記念日であり、日付はその9月1日である。



9月1日は年にもよるが、二百十日になることが多く、“災害への備えを怠らないように”との戒めを込めて1960年に制定。この頃に台風が来ることも由来の一つ。制定の前年(1959年)には伊勢湾台風が襲来していた。



この日は各地で防災訓練が行われる。



昨日は突然地下鉄が止まるほどのP波が検知される地震も発生し、いよいよ真剣に災害対策を考えなければならない!
と自信に言い聞かせています。
今朝の新聞にも、災害発生時からライフラインが復活する?「3~4日分の水と食料は各自で確保しましょう!」という食品メーカーの全段広告が目を引きました。



思い返すと防災の日が制定された前年、1959年に大被害をもたらした「伊勢湾台風」の時、私は三重県三重郡伊勢朝日(四日市と桑名の中間)に住んでおり、子供ながらに大災害を我が身で実体験しています。



私の家は丘の上だったのですが、大雨と強風で雨漏りも発生し夜は一睡も出来なかった事、朝明るくなると下の町が水没していた事を子供ながらに鮮明に覚えています。



下の町に住んでいた同級生達で、家が2階建の人は2階に避難して助かったけれど、平屋は水没してかなりの人命も失われました。
水が引いた後で当時僕が通っていた学校へ行ってビックリしたのは、黒板の上から10センチほどのところに喫水線がハッキリと残っていたことでした。



教壇の上にある黒板なので、大人の身長よりはるか上です。



台風は水害ですが、地震発生時は建物の倒壊と火災でしょうか?



こういったことを防災の日だけ考えるのではなく、絶えず忘れず危機管理を頭の隅でも良いですが置いておきたい物です。



2006年8月31日木曜日

Skype

Skypeは利用者同士が無料で使えるIP電話進化版ですが、Ver2.0からテレビ電話が使えるようになっています。
しかもSkypeメンバー同士は世界中どこにいても無料です。



当社のようにリロケーションを専業としている会社は、ユーザーが世界中に点在しています。
昔は夜中や朝方に起きて、高額な国際電話料金を払って緊急時の連絡をしていました。



インターネットが普及してからは、メールという手段が出来たので通信費が大幅に削減が出来ました。
これも当社が管理手数料を同業他社の中で一番低く設定できるのは、通信手段を徹底的に見直してコスト削減を行った結果成し得たことだと思っています。



Skypeがどこまで普及するか、通信の世界は弱肉強食のみならず、色々な思惑で変化するのでもう暫く様子見かなと思っていますが、Skype ユーザー同士は世界中どこにいても無料でテレビ電話が利用できるなど、ちょっと前まで想像も出来ないことでした。



凄い世の中になっています。
何度も言いますが誰よりも早く使ってみて、自分にとって便利かどうか判断し、便利だと思ったら、徹底的に使いこなす!



これがベストな選択かも知れませんね!



2006年8月30日水曜日

猫も杓子も動画配信????

YouTubeが火付け役となった動画ブームも不動産業界に飛び火し、猫も杓子も動画・動画といった感じになってきています。



しかし・・・
普及すればするほど、使い方に大きな差が出てくることを情報発信側が気付かないとマイナス要因ばかりが際だち、とんでもないことになりそうです。



ある中堅不動産会社がかなりお金をかけたと思われる動画サイトを立ち上げたのですが、参考にと思って見に行った瞬間サイトを閉じてしまいました。
何があったかはご想像にお任せしますが、画面右上の×をクリックしてとにかくサイトを閉じたくなってしまったのは、私だけではなくエンドユーザーも多分同じ心理状態になったと思います。



それは何故?



多分この会社はサイト制作が全くの人任せ、責任者がサイトを確認したことがおそらく無いのでは?



この現象を理解できる人は大丈夫!
何のことだか解らない人は、もう一度ユーザーの視点から自社サイトの検証をした方が良いかもしれませんよ!



とにかくやれば良い時代は既に終わってしまいました。



これから先に何が必要か?何が求められているか?顧客の本当の要望は何か?をデジタル技術の使い方ではなく、顧客心理というアナログな世界で検証する必要があります。



デジタルが進化すればするほど、アナログな世界を今一度しっかり見直す姿勢が大事な気がします。



2006年8月29日火曜日

区と協力した災害対策について

今日は午後から宅建練馬区支部の自主規制委員会、執行部会、常務理事会、本部役員と常務理事との懇親会と目白押しの一日でした。



特に先日練馬区と協議を始めた大災害発生時の対策について、練馬区危機管理室防災課の方々にお越しいただき、執行部との顔合わせと来月予定されている区役所防災課主催の勉強会に関して打合せを行いました。



我々不動産会社は、大災害が発生した際には自分のみならず、管理しているアパートやマンションの住民の安否までも確認する必要があり、区との意思の疎通と一致団結した災害対策が急務となっています。



たまたま先日、ある理事の一言「社団法人の使命は、会員権益を守るだけではなく、社会貢献も必要なのでは?」で、災害対策に関して区との調整が始まりました。
最初は私一人で区役所に出向き、防災課長以下担当の方と当支部が考えていることと、練馬区がやろうとしている災害対策について話をし、今日は執行部にまでその輪は広がりました。



約1年ほど前、そろそろ「大震災は必ず来る」ということで練馬区支部にて災害対策をテーマに研修会を開催したことがありました。
この研修会はかなりの反響をいただいたのですが、その時に紹介されたのが我々の仲間である神奈川県の宅建協会「横濱不動産のれん会」が制作した「災害対策マニュアル」でした。



阪神淡路の教訓を生かして不動産会社が災害発生時に何をしなければならないかを記したマニュアル本です。
読ましていただいたときにその中身の濃さに驚き、こんな素晴らしい災害対策マニュアルがあるなら、「是非とも会員に配布したい」ということで今年度予算に組み込み、発行元の横濱不動産のれん会にお願いして練馬区支部の会員配布用に増刷していただくことになっていました。



それがたまたま時を同じくして、区役所防災課との打合せの日に届いたということは何か運命的な物を感じています。
いったい何が出来るかは、事が起こってからでないと解りませんが、災害が発生した際に何をしたらいいかを知っているといないとでは結果は大きく変ってきます。



今後練馬区とも何度か勉強会や協議を重ね、当支部としても災害対策特別委員会の設置を念頭に置いて動いていく必要があると思っています。
出来ることなら起こって欲しくない大震災ですが、自然の摂理によるといつ起こってもおかしくない状態にあるということだけは肝に銘じておいた方が、万一のため、転ばぬ先の杖ということでしょう。



脅かすわけではありませんが、大震災が発生した時のために何か対策は取っていますか?