2007年2月7日水曜日

草津の名旅館「一井」

1_5 日本一の名湯「草津」
その象徴は温泉街の中心にある湯量豊富な湯畑でしょう。
草津温泉には旅館組合の決まりがあり、一時騒ぎになった長野方面の名湯とはひと味違って「湯の循環装置の設置禁止」・「沸かし直し禁止」など、源泉に手を加えることを禁止しています。



つまり、湧き出した「そのままの源泉を堪能してください」ということです。
唯一許されてるのは「加水」。
草津の湯は非常に高温なため、温度を冷ますための加水のみ許されています。



日本一の名湯は自然の恵みが前提ではある物の、本物の本物たる本質を大事にしていました。



久しぶりに泊まってビックリしたのは、昔からの老舗旅館が老舗ののれんに胡座をかかず、積極的に顧客満足度アップにチャレンジしていたことです。



バブル崩壊以降、昔はさしたる努力無くして湯畑の真ん前の老舗旅館ということだけで予約を断るほど人達が訪れたであろうこの老舗旅館。



宿泊料金もさることながら、フロントから仲居さんまでキッチリとした接客をこなし、料理もそれなりの食材ながら見せ方出し方にいろいろ工夫がなされていました。



これも大箱、大きな宿にしか出来ない数の原理かも知れないですが、おそらく外部のコンサルタントを頼み、何処が弱点で何処が長所か徹底的に研究した結果いまのスタイルになったのだろうと勝手に解釈しています。



自らが第三者の目で自分を評価するのは難しいことで、第三者の目で見てもらい、顧客の視線で何が良いかを考える。
我々不動産業界にもこれから必要なヒントが温泉旅館の中から見えてきます。



旅館業界はかなり厳しい生き残り競争の中でヒントをつかんで来たのでしょうが、不動産業界の本当の勝負はまだまだこれからかも知れませんね。



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