現代の不動産業界で、きちんとユーザーの方を向いて仕事をしているか否か?を判断する上での三種の神器。
なんと我々不動産業界に一番影響力を持っている住宅新報がついに5月9日号で一面トップ記事で取り上げていました。
中小不動産会社「ネット営業本格導入始まる」というタイトルで一面は飾られているのですが私思うにあまりに遅い!
既にこの波は始まっており、今始まったわけではなく、「やっと根付いた」と表現した方が正しいかもしれません。
まともに仕事をしている会社は、自社の会社案内を作るのは当たり前、これが現代ではホームページです。
ここでしっかりと我が社はどういった会社でユーザーの為に何が出来るのかをしっかり表現しないと、ホームページの効果は期待出来ません。
次がメール。
昔と違って最近では話した方が早いのに!と思うことでもメールでやりとりすることが多くなっています。
我々も忙しくなると電話よりメールの方が助かるので、電話が掛かってきた顧客にも「問い合わせはメールでお願いします」と答えることがあります。
理由は二つ。
お互いに時間をマイペースで使えること。
電話と違って「言った言わない」が無く、記録に残る事が最大の利点です。
ユーザー側からは我が社しか見ていないので何も問題は無いのでしょうが、我々不動産会社側からすると日々何人もの方と接していると、電話の会話は相手を間違える場合が生じます。
メールにはログが残るので、この問題も解決できます。
そして最後に自己表現。
会って名刺交換をしても、名刺に顔写真でも無い限り何処であった誰かを判断するのは時間の経過と共に薄れてきます。
またウェブサイトというバーチャルな世界では、会って名刺交換をするわけではないので余計に相手が何者かを判断する基準が必要になります。
そこで最後が「自分を知ってもらうためのブログ」と言うことになります。
これですべてが決まると言っても過言では無いかもしれません。
しかしWEB2.0の進化と共にウェブサイトが現実と遠く離れ、ただのヴァーチャルになってしまう危険性も孕んでいると言うことを、情報発信する側もしっかり精査する必要がありそうです。
最近の各社のブログやその他ウェブサイトを見ていると、現場を知らないウェブ担当者がユーザー確保を最優先にして構築している気配も見え隠れします。
住宅新報の記事でも、「営業窓口との分離」と銘打った記事が掲載されていたので、ユーザー側もウェブサイトの見た目と、その会社の実態を見抜く目が必要な時代だと言うことでしょう!
私が今年の初めにアメリカの不動産業界視察に行って、この目で見てきた結果を加味すると、はっきりと自分の名前を出し、写真で自分の顔も出し、自分の仕事の姿勢をホームページで表現し、足りない部分は本音のブログで自分自身を理解してもらう。
こういった積み重ねでやっと理解を得られると言うことなのかもしれません。
誰でも知っている大手企業でさえ、ウェブ担当者が営業サイドと喧嘩しながら顧客の取り込みに一喜一憂している現代では、ウェブサイトに何千万円、何百万円と言った巨費を投じられない中小零細は何をするべきか?
オーバーチュアやアドワーズに巨費を投じてもそれは消耗戦!と言うことで、やはりエクスペリエンスということでしょうか?
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