2007年10月21日日曜日

多発する凶悪犯罪に思うこと

ここ暫く暗い話題ばかりでブログを書く気にもなりませんでした。



不動産とは全く関係ない話ですが、昔では考えられなかったような凶悪犯罪が多発している背景にいったい何があるのか?ちょっと考えてみました。



被害者は小さな子ども、加害者は比較的若い人(10代後半~30代)というのが最近の凶悪犯罪の傾向のように思えます。



微妙な問題を含んでおり軽率に判断してはいけない話ですが、加害者となってしまった人たちの幼少期からの生い立ちを見て行くと、親からの愛情を感じないで育ったという一つの共通点というか傾向のようなものが見えてきます。



それぞれに皆事情があり、そう簡単で無いことはよくわかりますが、社会が複雑になり、共働きや離婚による片親など、多忙な毎日を過ごすために子どもと向き合う十分な時間を持てづにいる方々が結構いるのではないでしょうか?



幼少期に愛情たっぷりに育った子どもと、一人さびしく育った子どもでは大人になったときの顔の表情が変ってきます。



不動産業界にも絡んでくる話ですが、昔は御爺ちゃん御婆ちゃんも一緒に三世代で暮らしている家庭が多かったような気がします。



それが段々と核家族化し、御爺ちゃん御婆ちゃんとは別生活になり、子どもが人と接する機会が昔より大分減ってしまったような気がします。



遊びにしても昔は家の外で遊びまわり、服を汚してよく怒られたものです。
最近では遊び場が無いこともあるでしょうが、家でファミコン・・・



他人と接するのはゲーム機のモニター内で・・・



人間は知恵を持ったから動物界の頂点に立った訳ですが、本来自然界の動物の一種類、と考えると、もう一度原点に立ち返り、群れで生活する動物に倣った方が良いような気がします。



あまりにも毎日、悲惨で暗いニュースばかりで嫌になりますが、一人ひとりが多少なりとも問題意識を持っていないと、「人類の未来は明るくない」と思う今日この頃です。



2007年10月9日火曜日

基準地価に見る今後の動向

9月19日付で2007年度の都道府県地価調査(7月1日付基準地価)が国土交通省から発表されていました。
公示価格と基準地価の詳細はこちらからどうぞ→→→



ここでお浚いですが、地価公示(公示価格)とは下記のような説明がなされています。



  • 一般の土地の取引価格に対して指標を与えるとともに、公共事業用地の取得価格算定の規準となり、また国土利用計画法に基づく土地取引の規制における土地価格算定の規準となる等により、適正な地価の形成に寄与することを目的として、土地鑑定委員会が、毎年1回、標準的な土地についての正常な価格を一般の方々にお示しするものです。


もう一方の都道府県地価調査(基準地価)は下記のような定義がなされています。



  • 「都道府県地価調査」とは、国土利用計画法による土地取引の規制を適正かつ円滑に実施するため、国土利用計画法施行令第9条に基づき、都道府県知事が毎年1回、各都道府県の基準地(平成19年は全国24,374地点)について不動産鑑定士等の鑑定評価を求め、これを審査、調整し、一定の基準日(7月1日)における正常価格を公表するものです。
    これは、国が行う地価公示(毎年1月1日時点)とあわせて一般の土地取引の指標ともなっています。


公示価格・基準地価はその時点の実勢価格に非常に近く、土地取引の際の参考価格となるっことは間違いない事実です。



これらの基礎知識を踏まえた上で今回発表の基準地価を見て行くと一つの傾向が見えてきます。



それは投資対象となるか否かによる人気度で価格が形成されている点です。



Jリートやファンド系の動きに大きく左右される投資資金は、土地の収益性が高いか安いかでその価格が決められていきます。



つまり賃料が高く取れる物は収益性が高いので投資対象となる。
その一方で収益性の低い土地は、隣接エリアでも高くないということです。



その昔、日本の地価は収益性よりも近隣相場に左右されて上下してきました。
収益性度外視の相場が形成されていたのです。



バブルが崩壊し、持っていれば価値が出るものでは無く、土地は活かして価値が出る物に変化しました。



ある意味自然の成り行きですね。



今回の基準地価を見ても、東京圏の商業地では9割以上の地点で上昇し、住宅地でも8割以上の地点で上昇がみられます。



全国平均でみると、商業地は対前年比1%アップで、バブル崩壊以降16年ぶりに上昇となっていますが、住宅地では下げ止まったとは言っても0.1%のマイナスと、収益性の高い首都圏と地方の二極化が益々進んだことが顕著でした。



このところ上昇局面にあるために新築価格も高くなり、供給戸数も高値を予想しての売り渋りからか減ってきています。



今回の地価の動きを見ていると、このまま上昇していくとは考えにくい面も見られ、分譲側はあまり強気で行かない方が良いのでは?というのが私の見解です。



ドライミストは効果が期待できそうです・・・

昨日、当社が西東京市でお預かりしているリロケーション物件「パークウエスト東京」をご案内した時の話です。



この物件は2年ほど前、元祖でぶ屋のタレント「石塚英彦」を起用して大々的に宣伝をしていた、街ごと開発611世帯の超大型マンションです。



大規模マンションならではの数々の設備が揃っており、フロントのコンシェルジュサービスはもちろんのこと、複数の警備員が常駐する24時間有人監視、子供が安心して遊べるマンション住人専用の広い敷地内庭園など、様々なサービスと設備が提供されています。



お部屋のご案内が終了し、中庭を通ってフロントに行こうとした時、敷地内公園の片隅に5~6本のステンレスの支柱があり、その周りで子供が遊んでいる光景が目に入ってきました。



良く見るとステンレス柱の最上段から煙が出ているように見え、「大変だ何かが燃えている」と一瞬ビックリしました。



子供たちがその脇で遊んでいたので「何とかしなければ」と近寄ってみると、煙に見えたのは非常に細かい霧「ドライミスト」でした。



滝の側もそうですが、霧はマイナスイオン効果で体にも良いし、都会ではヒートアイランで現象の解消にもなる。



大型開発マンションでは、こんなところにもヒートアイランド対策と、遊んでいる子供たちのためにマイナスイオンも出しているのか・・・
やっぱり「新しい物件はいろいろな工夫がなされていて良いな!」と感心して帰ってきました。



そして今日の朝日新聞を見てまたまたビックリ。



人工霧で「谷冷やせ」と、渋谷区でヒートアイランド対策のためにドライミストを散布するスポットを設けていく構想があるという記事でした。



これは私も大賛成。



昨日の今日の話なので正直驚きました。



2007年10月7日日曜日

新世代ネットワーク推進フォーラム

総務省は現在のインターネットに変わる次世代の新通信システム開発のため「新世代ネットワーク推進フォーラム」を11月に立ち上げるそうです。



総務省の報道発表によるとその趣旨は以下のとおりとなります。



既存技術に捉われることのない新しい設計思想・技術に基づいた新世代ネットワークの創出に対する国際的な機運が高まる中、総務省において「ネットワークアーキテクチャに関する調査研究会(座長:徳田英幸 慶應義塾大学教授)」が開催され、新世代ネットワークのコンセプト、技術課題、推進方策等について検討がなされ、新世代ネットワークを世界に先駆けて実現し国際競争力を確保するため、新世代ネットワークの研究開発の推進、産学官連携のためのフォーラム設立の必要性が示されました。
  これを受け、電気通信事業者、通信機器製造業者、学識経験者等により、新世代ネットワークの実現に向けた産学官の取組を戦略的・総合的に推進することを目的とする「新世代ネットワーク推進フォーラム」を11月に設立することとなったものです。



一部新聞では、日本独自の規格に固執するあまり、PHSやデジタル放送技術などのように世界水準から取り残されてしまう危険があるので、「日本の独自技術には拘り過ぎない方が良い」という意見もありました。



現在のインターネットは、誰でもが非常に安価な費用でその利便性を享受でき、匿名性のお陰でいろいろなものが進化してきたという非常に良い点があります。
私自身、仕事にプライベートに、インターネット無くして成長無しを実感しています。



しかしある反面、安価に利用できる事と匿名性がゆえに、犯罪に悪用されたり、スパムメールが減らなかったり、危険と悪事を制御できなくなってしまった欠点も浮かび上がっています。



大事なメールが10通で、スパムメールが100通。
私が毎朝会社に入って最初にやることは、大事なメールがスパムフィルターに引っ掛っていないかどうかのチェックです。



休み明けなどは大量のスパムメールが溜まっているため、午前中がスパム対策で潰されてしまうことも良くあります。



一時はGoogleのスパム機能が素晴らしいということで一旦Googleを経由してからメール受信をするようにした時期もありました。



結果はびっくり・・・・。



全くと言っていいほどスパムメールが届かなくなり、これでスパム退治から解放されたと思ったのですが、たまに大事なメールも引っかかってしまいました。
結局はGoogleのスパムフィルター内に大事なメールが紛れていないかチェックしなければなりません。



結局結論は、すべて自分でチェックしないと完璧は無いということでした。



新世代ネットワークはその辺りを解決することも趣旨に盛り込んであるとは思いますが、せっかく普及したインターネットもこのままでは衰退の危機にあり、早く新世代ネットワークが構築されることを期待しています。



私もフォーラムに参加させていただこうかと思い、趣意書と入会申込書を見たところ、会員となれるのは「承認された団体及び有識者」となっており、産業界・有識者と役人のみで構成され、一般の民間人は入れないようです。



2015年までに開発し、2020年には普及させるということですが、その動向や如何に・・・



2007年10月5日金曜日

新たなビジネスモデルの破たん相次ぐ

このところ、ベンチャー企業が新たに立ち上げた新しいビジネスモデルが相次いで破綻しています。



独自調査により収集した不動産物件データと、当該物件および周辺住人の口コミ情報を融合した不動産情報サイトとして脚光を浴び、資本金5,000万円、初年度売上全体で10億円と公表されていたユナイテッドルームズサーチ。



残念ながらつい先日破綻が報じられました。



正直なところそのスケールの大きさには驚きましたが、どうやってこれだけの規模の投資を収益に繋げていくのか?私にはよく見えない部分もあり、「若くて優秀な人は発想が違うな!」という感想を発足当時持っていました。



ユナイテッドルームズのウェブサイトを始めて見た時、そのスケールとクオリティーの高さには正直驚きました。



不動産物件データベースのみならず動画制作も手掛け、不動産動画ブームの勢いもありカメラマン募集の広告もよく見かけました。
しかし不動産業界からの需要はそれほど多く無かったのだと思います。
FDJ社主催のセミナーで私が動画作成についての講師をさせていただいた際、ユナイテッドルームズの方も来ており、「クオリティーの高い動画を提供しますのでよろしくお願いします」と挨拶されたことを思い出します。



その少し前、不動産協同組合が提携していたベンチャー企業「ハイパーインジェクション」も提供していたサービス「ハウジング倶楽部」の事業停止を突然発表しました。



これは今まで、どちらかというと仕事を取られるという恐怖心から敵対していた大手ハウスメーカー4社と我々地域の不動産会社を結びつけるある意味画期的なサービスでした。



ハウスメーカーにしてみれば、新たな仕事が増え、我々地域の不動産会社にしてみればハウスメーカーにアパートを建ててもらい、賃貸管理はその仕組み上ハウスメーカー系の管理会社では無く、建築を紹介した地域の不動産会社に戻ってくるというお互いにとって良い所どりの仕組みでした。



業協会でもいくつかの支部では研修会などでこのハウジング倶楽部の説明会を開催し、その普及に努めてきただけに非常に残念な事業停止でした。



私の所属する練馬区支部では、先月開催の研修会でハウジング倶楽部の説明会を予定し、会員への案内や式次第に「ハウジング倶楽部説明会」としていたのですが、サービス停止の連絡を受け、研修会当日の午前中に急遽中止を決定した、というドタバタ劇がスタッフ大慌ての中、研修会開催の裏舞台で展開されていました。



いずれのケースも、立ち上げたベンチャー企業の代表者は頭脳明晰、それなりの実績も持ってスタートしたはずなのに、市場規模の調査ミスでしょうか?



実際のビジネスはゲームのようには上手く行きません。



そこには厳しい現実がありました。



手紙のついた果物

Photo先日、東急ストアで形が綺麗で傷の少ないバナナを何気なく手にしました。



良く見ると「手紙のついた果物」というラベルにQRコードが付いています。



携帯を翳してQRコードを読み取ると、「エクアドル田辺農園より手紙が届いています」というメッセージが現れ、生産者の田辺さんからの手紙と写真を見ることができます。



メッセージの差出人「田辺農園」
メッセージタイトル「ハチドリが住む地球の裏側のバナナ農園から・・・・」



本文は始めまして。田辺農園の田辺正裕と申します。から始まり、写真とともに父から農園を受け継ぎ、「自然循環型農業が絶対に良い」という信念から農薬を使わない栽培法に拘って作っていること等などが書かれています。



「たかがバナナ」とはいっても、自分の口に入るものです。
どこの誰が作ったものか?どんな方法で栽培されているのか?これらが判っただけでも安心して食べられます。



地球の裏側でも頑張っている日本人がいます。



テレビの「素敵な宇宙船地球号」でも紹介され、結構有名な方のようです。



田辺さん、美味しいバナナを有難う。



Qr



2007年10月1日月曜日

F1日本GP決勝、雨は敵か?味方か?

2007年のF1日本グランプリは30年ぶりに富士スピードウェイでの開催となったが生憎の雨。



雨が降るとマシン性能の差が少なくなり、作戦とテクニック如何では下位チームにも勝つチャンスが巡って来るために今日のレースは非常に興味がありました。



もちろんワールドチャンピオン争いをしているハミルトン・アロンソのマクラーレン勢の動向や追うライコネン・マッサのポジションも気になる。



日曜日は現場でのご案内や物件調査、内装工事後の確認など、一日中外に出ていることが多く、今日も朝から外回りです。



結果を知ってしまうと録画を見る楽しみが減るため、移動中車のテレビは付けず、ラジオも聞かず、一日を過ごしました。



仕事を終えて家に帰り、ビデオのリモコンを手に持って・・・いざ結果は如何に?



それにしても驚異のルーキー「ハミルトン」は凄かったですね。
あの若さで、あの冷静さはどこから出てくるのでしょう?



作戦ミスはフェラーリが顕著、グリッドの3番4番だったポジションが雨の量を読み違い、スタート直後にタイヤ交換で2台とも最後尾に・・・



それでも終わってみればライコネン3位表彰台。
やはり速さではNo.1でした。



今回の日本GP、チャンピオン争いをしているマクラーレンの二人にとって雨の神様が大きな動きました。



この天候は、ハミルトンにとっては味方。



アロンソにとっては敵という結果になってしまいました。



これで今年のチャンピオンは史上初めて、ルーキーが獲得することになる可能性が一段と大きくなってきました。