2011年3月30日水曜日

業務改善指導と不動産広告の規制に関する勉強会

宅建協会東京本部の所属会員数は約15,000社、その内練馬区支部に所属する会員は約600社。


宅建業法に定められた法規制の基、また宅建協会で定められた倫理綱領に基づき、会員各社は営業しているのですが、これだけの数の会員がいるとどこかで何らかのトラブルが起きます。
特に経営者の目が届きにくくなる複数店舗で営業展開している会員はその危険が高まる傾向にあります。


宅建練馬区支部では2008年2月以来、3年ぶりとなる業務改善指導命令が残念ながら本日実施されました。
今回は16日間の業務停止命令を受けた会員への業務改善指導です。


流通機構を経由して情報発信している賃貸物件への同業者からの問い合わせで最近増えている問題は、「礼金上乗せして良いですか?」、といった一時金上乗せの話。


今回の業務改善指導もこの手の問題で、契約時に受領する一時金を契約書に明記せずに受領していたため処分を受けた事例です。


情報発信基の管理会社が公開している契約条件に上乗せして一時金を受領するのは詐欺行為にも値し、しかもそれを契約書や重要事項説明書に記載しないと言うことは明らかに宅建業法違反となります。


現場で働く従業員へのしっかりとした教育が無く、アルバイトもしくは無経験者を使い、しかも歩合制などを強化すると、こういった問題が起きやすくなる環境が生まれるので、研修会や宅建経営塾など、宅建業法を遵守した基本姿勢のあり方をしっかりと教育する必要性があります。


そんな中、たまたま偶然同じ日での開催となったのは、業務改善指導後に開催された「不動産広告の規制に関する勉強会」です。


特に今回は無法地帯化していたインターネットに関する広告規制に関する勉強会です。


広告規制は、一般消費者の利益と不動産業界の公正な競争秩序を守るために制定された公正競争規約と、それを運用管理する公正取引協議会により、広告宣伝する際のルールを決めたものです。


広告宣伝する際に使ってはいけない文言や、表記しなければならない項目など、しっかりと理解し、把握していないと予期せぬところで顧客に誤解を与え、結果トラブルとなるので、正しい表記の仕方、ルールをしっかりと認識しておくことがとても大事になります。


顧客の利益を守ることは、結果自分の身を守ることにも繋がると言うことを、事業者側の我々不動産会社はよ~く理解する必要が有ります。



2011年3月28日月曜日

地震後の不動産相談

大震災から2週間程が過ぎ、冷静な分析をされた報道を目にすると、あらためて今回の地震規模が想像を絶するものであったことが判ります。

津波の高さもさることながら、震源地からはかなり遠かった浦安市での被害が私自身とても気になります。
そんなことから、時間が経ち、地震の怖さを冷静に考えると、どんどん恐怖心が増してくるのでしょう。

不動産に関する問い合わせも、「この物件まだありかすか?」というものではなく、「この物件は地震の時大丈夫ですか?」、「今回の地震でこの物件には何か問題ありましたか?」、「このエリアの地盤は固いですか?」などと言ったものが増えています。

一方で居住者の方々からは、「この建物は住んでいて大丈夫か?」、「地震で建物が倒れたら、大家は私の被害を補償してくれるのか?」、「地震でパソコンその他持ち物が壊れたが、契約時に入った保険で何とかならないか?」等々、問い合わせは多岐に渡りますが、ちょっと問題なのは、あちこちで起きているであろう「契約後から引渡しまで間」の問題です。

宅建協会東京本部の不動産会館7階に、一般顧客の方や会員不動産会社からの相談を受ける「不動産相談所」が設置され、平日の10:00~15:00迄、1名の苦情解決相談員と2名の不動産相談員による3名体勢で各種相談を受け付けています。
平常時で一日平均40~50件程の相談が電話及び来所で入ってきます。

私はたまたま地震後初の相談日に勤務し、間引き運転されていた電車を乗り継いで平常時の二倍程の時間をかけて相談所に入りました。
「大地震発生から間もない時に不動産相談などあまり無いだろう」と思っていましたし、平常時よりは確かに3割程件数は少なめでしたが、相談内容は地震に関連するものが殆どでした。

そんな中、いくつかあった深刻な問題は、「賃貸の場合の契約後、引渡し迄の間の解約」でした。
相談内容は、「契約前に管理会社宛契約金はすべて送金済み、契約・引渡しを目前にして大震災となり、不安から契約を止めたいと連絡したが、管理会社からは受領した契約金は全額没収すると言われた」と言ったような内容です。

契約後の解約なのか?契約前の解約なのか?という法律判断の事になるのですが、契約の履行とはどのタイミングの事なのか?と言った話です。
賃貸契約の場合、契約金を送金して貰った後に契約、引渡しは後日と言ったことはよくあるケースです。

ケースバイケースで判断は分かれるところですが、判例によると契約履行のタイミングは「引渡し」とされることが多いようですが、弊社では契約書の締結が完了し、契約金の授受が完了していれば、鍵の引渡しは完了していなくても契約は履行されていると解釈しています。

つまり、このケースでの解約の場合は、契約条項に則った解約予告期間をもって解約としています。

引渡し前の売買物件もあったので冷やっとし、また管理物件の被害状況を調べるため地震発生直後の土日で調査した結果、契約途中の物件や管理物件には被害無しでほっとした次第です。

被災地ではこのような契約途中の物件も多々有ったでしょうし、暫く時間が経って落ち着いてくるとこのような問題があちこちで起こってくるのではないかと心配しています。




2011年3月27日日曜日

水が来ない!

クリクラ 水道水が放射能汚染されたという報道を受け、東京では(おそらく他県でも同じだろう)スーパーやコンビニ・自販機からミネラルウォーターが消えた。


当社は事務所で「クリスタルクララ」(通称:クリクラ)という水の宅配サービスを利用しており、定期的に巡回して不足分をすぐに補充してくれるので、とても便利に利用していたのです。


実は昨日がその巡回日、残りのボトルも少なくなったのだが、待てど暮らせど来ない!


無くなると困るので、電話をするが繋がらない!


おそらく、このような水供給会社に問い合わせが集中し、電話が繋がらない状態となったようである。


クリクラのホームページによると、被災地を最優先として供給に努めているという事なので、被災地以外の地域に回ってこないのは我慢するしかないのが現状です。


今日も何回か電話連絡を試みたが繋がりません。
みんなが少しずつ我慢して譲り合うしか無いですね!


本当の現実が見えないから皆が不安になり買いだめなどの現象が起こる訳で、後々の責任回避を考えた「基準を超えたから摂取禁止」と言うマニュアル通りの政府発表は、パニックを起こすだけでは無いかと心配になります。


過去最悪の災害に見舞われたのは事実で、想定された災害に対する訓練はしてきたものの、想定以上の災害なので、「マニュアル通りには行かない」とうのが本当のところでしょう。


国民も政府も初めて経験する事態、こんな時程、「迷走しない真のリーダーが欲しい!」これが日本国民の本音ではないでしょうか!



2011年3月26日土曜日

ここに来て風評被害が増幅?

大地震から15日が経過した今日、被爆者発生の報道や水道水汚染の問題など、不安が増すような報道が紙面を賑わしています。


現実的な話として、その実態を公表するとパニックが起こってしまうため、被害状況を少なめに公表しているのではないか?と言った声も聞かれます。


浦安方面では液状化現象によって地盤沈下や浮き上がってしまったマンホールの写真など、益々不安が増すような報道が続き、今日になりディズニーランドの営業自粛は、「自粛ではなく営業出来ないのでは?」と言った書き込みなどもあり、益々気になるところではあります。


しかし・・・・


しっかりとした裏付けのある情報以外を鵜呑みにするのは非常に危険で、風評被害はそもそも不安から発生した妄想が大きく膨らんだ結果の現象なので、ここは第三者の目で自分を見直し、もう少し冷静に状況判断することが大事だと感じる次第です。


ちょっと視点は変わりますが、我々宅建協会練馬区支部に対し、練馬区より「被災地から逃れてくる方々の住宅提供依頼」がありました。


練馬区では廃校となった区内小学校2校を避難場所として提供したようですが、それでも昨日現在で100世帯程の不足分があり、2DK~3DKの居室提供依頼となったようです。


その殆どは福島から避難してこられた方々とのことなので、地震そのものによる被害よりも、その結果として発生した原発事故の方が、日本国民への影響は大きかったのではないでしょうか。



2011年3月25日金曜日

宅建練馬区支部常務理事会&支部事務局復興作業開始

宅建練馬区支部としては地震後初の集まりとなる今年度最後の第12回常務理事会が、交通機関の都合により約15分遅れた16:45分より、豊島園内カリーノにて開催されました。


通常通り、事業報告・年度末の予算執行・予算案の修正に関する審議などが行われましたが、今日最大の会議テーマは「災害復興への支援について」でした。


まずは義援金をどのように集め、どう提供するのか?
次には練馬区より支援要請を受けた被災者への住宅提供です。


会議終了後の21:00、地震で書類などが未だ散乱する支部事務局へ戻り、約600名の会員各位へ「義援金のお願い」及び「被災者への住宅提供のお願い」をFAX一斉同報にて送信し、本日の会合がすべて終了しました。


「大きな余震が来たときのために」という理由で、事務所内に散乱した書類等を書庫に収めずそのままにしていた支部事務局内ですが、余震の治まりを待っていてはいつになるか判らないので、明日から逐次復旧作業に入ることにしました。


私自身は不動産管理が主たる業務と言うこともあり何かとごたごたしており、支部事務局へは昨日初めて入り、その被害の大きさに正直びっくりしました。


東京都内では幸いなことに然したる「被害は無かった」と思っていたのですが、壁にひびが入り、床が陥没し、パーティション取付部の天井に穴があき、パーティション付いているドアは歪んで閉まらず、パソコンがラックから脱落したりと、ビル上層階では私の想像を超えた被害がありました。




  • ドア歪み001

  • パーティション破損001

  • パーティション破損002

  • 荷物散乱001

  • 床陥没001

  • 壁亀裂


壁亀裂


 



2011年3月23日水曜日

やっと再開される新ハトマークネット構築会議

3月11日に発生した東日本大震災から12日目。
新ハトマークネット構築の為、第一回目の全体会議(ブレインストーミング)が3月2日に開催され、初会議で議論された内容を持ち帰り、第二回目は3月11日の晩に開催される予定となっていました。


しかし・・・・・


突然発生した大震災の影響で当然のことながら即刻会議中止、その後17日に予定されていた全体会議も延期となり、やっと今夜全体会議が再開されます。


まだまだ余震が続き、計画停電や交通機関の間引き運転等、危険や規制が無くなった訳ではないけれど、よし!やるぞ!と意気込んでスタートした途端の大震災だっただけに、30余名のスタッフにとっては待ちに待った会議の再会となります。


SNS Chatterを使って日々連絡は取り合っているものの、顔を見ながら息づかいを感じながら行うミーティングはやはり内容の濃さが違います。


新ハトマークネットの基本構想を固めていくため、今夜の会合が楽しみです。


その前には、15:00から保証協会東京本部の幹事会、引き続き理事会が開催され、この二つの会議終了後に新ハトマークネット全体会議となります。



『不動産業戦略 e-REVIEW』 4月号にてご紹介いただきました。

FDJ 不動産データ&ジャーナル社が発行している月刊誌『不動産業戦略 e-REVIEW』4月号にて、現在宅建協会(不動産協同組合)で進めている不動産物件情報サイト「新ハトマークネット」構築に関する記事が掲載されました。


○掲載記事(PDF) → ハトマークネットクラウド型再構築


その記事に関連して私のブログ記事も一緒にご紹介いただきました。
有難うございます。
PDFファイルの容量が大きいので開くまで少々時間が掛かります。
恐縮ですがご了承下さい。


○関連掲載記事 → ハトマークネット再構築に関するブログ記事


 



2011年3月21日月曜日

スパム?Facebookアプリ『Badoo』にご注意!

昨晩Facebookから下記内容のメールが届きました。


○○○○さんがあなたのウォールに投稿しました。
このメールに返信することにより、投稿にコメントすることができます。
ウォールを見たり、投稿に返信するには、以下をクリックしてください。
早速Facebookにアクセス。
すると・・・・・


Badoo ○○○○さんがKazuo Iwasakiさんについての質問に答えました
彼は他の友達に関するこんな質問にも回答しています。
~
Find out: what he said about you!..


と言うFacebookのページが表示され、質問等した事はないのにこの○○○○は誰だ?と思って名前をクリックするといきなりゲームが始まります。


どうやら自分のパソコン内のGmail住所録から名前を引用しているらしいのだが、知っている名前が次々と現れ、誰と誰は○○しますか?等とゴシップねた的な連想ゲームに誘い込まれる。


実名が飛び交い、リアルで面白いゲームだなと一瞬思ったが、怖い感じもした。


その直後、友人から「ひょっとしてBadoo登録しました?こっちにも勧誘来ているけれど評判良くないですよ。」という連絡が入りました。
どうやら画面に次々と出てくる友人宛に勧誘メールを送りつけているようです。


調べてみるとロンドン発のSNS。
設立は2006年11月。
2007年Google Zeitgeistランキングで急上昇検索キーワードの第2位。
世界のSNSトップ25位以内。
スパムな方法で登録人数を増やす。
ヨーロッパに多くのユーザーを抱える。
ソーシャルネットワークサイト badoo.com に登録すると、Gmail のアドレス帳から勝手に招待状が送信されるようです。注意してください。
下記サイトにてBadooの解説がなされています。
ご参考までに。
http://attrip.jp/24016



お墓参り、墓地は無事でした。

天気予報では雨になりそうな予報であったが、とても暖かく、非常に良い天気となったので、朝一でお彼岸のお墓参りに菩提寺「三宝寺」へ行ってきました。


やはり途中見かけるガソリンスタンドは全てクローズ、一個所だけ開店間際らしいスタンドがあり、どこで情報を仕入れたのか多数の車が列を作っていました。(約500mぐらいでしょうか?)


これだけ多数の車全てに給油が出来るのか?スタンドのタンクはそれ程大きくはないような気がします。
この騒ぎとなる直前に満タンにしておいて良かった!とつくづく思います。


さて、心配していたお墓の方は殆ど被害が無く、墓石・墓標・灯籠など倒れや様子はなく一安心と行ったところです。


大地震に意識が行ってしまい、季節の流れを感じている暇は無かったのですが、境内の梅が綺麗に咲いており、帰りに通った仙川通りでは早咲きの桜も開花していました。


ほんの一瞬、ほのぼのとした日曜日の朝でした。




  • 梅001

  • 梅002

  • 梅003

  • 梅004


梅004


 



2011年3月19日土曜日

2011年地価公示発表

2011年1月1日現在の公示地価が昨日国土交通省から発表されました。


大見出しでは「地価下落率が縮小」、小見出しでは「公示地価 3年ぶり上昇地点も」となっていましたが、これは1月1日現在の調査ですので、もちろん地震の影響による修正は行われておりません。




  • 地価公示001

  • 地価公示002

  • 地価公示003


地価公示003


せっかく改善しつつあった不動産相場も、地震による影響はかなり大きく受けそうです。


見出しでは下落率縮小で上昇地点もあるとなっていますが、首都圏中心部の商業地は二桁台の下落をしており、上がりかけるとすぐ下がり、上がり帰るとすぐ下がり、といった事をあちこちで繰り返しています。


まだまだ暫くはトンネルの中から出られないかも知れません。



2011年3月18日金曜日

義援金活動への協力に悩む!

夕方会社に戻る際、通りかかった練馬駅北口ロータリーで災害支援の為の義援金活動が某都立高校の有志達で行われていた。


被害のあまり無かった東京にいる者としては、何か出来ることは無いか?今すぐに出来ることは無いか?
同じ日本人として被災地の方々へ今出来る一番の支援は何だろう?
と考えると、誰にでもすぐに出来る支援策は義援金。


当然のことながら義援金活動に協力しようと思ったのだが、悲しいかなある思いがよぎってしまった・・・・


義援金活動を行っている方々は当然のことながら善意で行っていると信じたいのだが、もしかしたら?災害支援を悪用し、善意の人達から金品を搾取する行為かも知れない。


高校生が一生懸命大きな声で災害支援を訴えているのに、こんな事を考える自分がいるという事に悲しくなるのだが、この義援金活動が本当なのか?偽善なのか?私も含め一般人には判断する材料が無いのが辛い。


今日一日、私が外出している間、社では連絡の取れなかった宮城県と福島県の顧客との連絡に努め、夕方にやっと連絡が取れたとの報告が入った。


結果、無事だったことは判ったが、被災地の方々が一番困っている、一番願っている事が見えてきたのは、「とにかく物がない」と言うことであった。


何がないのか?とまでの確認は出来なかったようなのだが、「水・食料・燃料」などの物資が被災地に届いていないのであろう。


我々が今出来ることは、被災地以外で余分な買いだめ・買い占めを自粛し、一刻も早く被災地に物資が届くよう、一人一人が小さな心がけを行うのが、こんな時には役に立つのだと思う。


今夜は我が家も各部屋の電気を消し、最小の電力消費として節電に協力。
今日会った方は、庭に置いてある太陽光で蓄電する庭園照明器具を家に持込み、夜は電気を使わないようにしていると話していた。
小さな事かも知れないが、我々に出来ることはまだまだ有りそうだ。



宅建協会臨時総会&代議員会

地震の影響により開催が危ぶまれていましたが、本日13:00から新宿京王プラザホテルにて、新公益社団法人移行申請に向けた定款変更のための臨時総会が開催されました。


開始後10分程の頃、下から一回だけでしたが強い地震の突き上げがあり、一瞬ひんやりしたが即治まって一安心といったところです。


臨時総会が無事終了した途端、1人の人が「こんな時に総会を開催し、もしも代議員のみに危険があったらどう責任を取るんだ!」という発言が有りました。


確かに大地震発生後の会合だけに、このような意見が出ることは想定された事です。
それ以外は総会自体が荒れることは無く、無事に定款変更の議案は可決承認されました。


正会員数14,395社に対し、賛成した出席会員439名、委任状11,460通の賛成総数11,899名によって可決決定されました。


その後引き続き開催された平成22年度第3回目の代議員会では、各種報告に続き平成22年度予算補正に関する件、及び平成23年度事業計画案と予算案承認に関する議案が上程され、全て可決決定して無事終了いたしました。


まだまだ余震が続く中での開催でしたので、とにかく無事に終了して良かったと内心ほっとしている次第です。



2011年3月17日木曜日

技術革新、制御出来なければ意味がない!

その昔、モータースポーツをやっていた時のキャブレター(燃料供給装置?)は、ウェーバー・ソレックス、一般車のスポーツタイプはSUキャブ等、ねじを回して調整するアナログタイプが主流でした。


調整するメカニックの技術レベルによって車の性能は大きく変わり、運転するドライバーにとっては足回り同様に非常に大事なポイントでした。


途中から電子制御のフューエルインジェクション(燃料噴射装置)なるものが車に搭載されるようになり、ねじを回して調整するアナログ時代から、パソコンでデータを制御するデジタル時代へと移行しました。


今まで不可能であった夢のようなセッティングが可能となり、運転席に設置されたダイヤルを回すことで燃料の供給を調整出来るようになりました。


つまりどういうことかというと、それまではボンネットを開けてドライバーを持ち、キャブレターの調整ねじを回して燃料を調整、しばらく走って納得がいかなければまた車を止めてボンネットを開けて調整、その繰り返しで自分の望むセッティングを決めていたものが、車を降りず、ボンネットを開けず、運転性からダイヤルを回すだけで調整可能となったのです。


当時は排ガス規制のための検問があちこちで行われており、私が乗っていたような派手なカラーリングを施したラリー車は真っ先に検問に引っかかりました。


キャブレター時代、馬力をあげるために燃料ミクスチャーを濃くしていたので、結果としては高濃度の排気ガス(生ガス)を発生し、検問では必ずといって良い程「整備不良車」のレッテルを貼られていました。


しかし・・・・・・


電子制御時代になってからはその当たりのことが一変し、悪ふざけだったので今はとっても反省していますが、排ガス検問に入った瞬間、運転席からダイヤル調整で燃料ミクスチャーを一番濃くします。


結果どうなるかというと、検問で使っている排ガス規制のメーターが振り切れてしまい、整備不良車として要整備のステッカーを貼られてしまうのです。


ところが・・・・


運転席から燃料ミクスチャーを一番薄くし、「すみません。もう一度計ってもらえますか?」と言って再計測してもらうと今度は計測器の針が動きません。


どういう事態になるかというと、「計器が壊れたようなので今日の検問は中止」となっていたのです。


つまり、新しい技術が広まったとき、その技術を理解出来ない人にとっては何が起きているのか理解が出来ず、正確な状況判断が出来なくなると言うことなのです。


前置きが余りにも長くなり、焦点が呆けそうになってきたのですが、何を言いたいかというと、人間が便利に使う道具は、使い手がコントロール出来ることが前提であり、制御不能となる技術は、どんなに便利でも・コストが削減出来ても・効率が一番良くても、人間が使うべきではないのではないかと言うことを言いたかったのです。


便利に使える道具は、使い手がちゃんとすべてを制御出来て初めて力を発揮する。


今までは技術革新に一喜一憂して進化して来たけれど、「本当にそれで良いの?」と感じたのは、多分私だけではないでしょう。


 



2011年3月16日水曜日

放射能汚染された雨に要注意!

今日までは仕事柄、地震発生以降各現場を回り、顧客の安否確認を行い、管理物件の被害状況把握に走り回っていました。
地震規模の割には、幸いなことに東京は被害が少なかったと言うのがその印象だったのですが、今夜からは放射能を含んだ雨が降る可能性も大きくなりました。


なるべく外出しない、必ず傘をさし雨に濡れない、等の注意が必要です。
政府はチェルノブイリのようなことにはならないとコメントしていたが、実はもっと深刻な状況になっている可能性は否定出来ません。
皆さん要注意!



2011年3月15日火曜日

計画停電で交通機関が大きく麻痺!

金曜日に起きた大地震後、すべてが動き出す週明け、私は宅建協会本部相談所の苦情解決相談勤務日となっていたため、いつもより30分程早めに家を出て飯田橋の本部相談所へ向かいました。


練馬駅で確認すると西武池袋線は運行、いつもの飯田橋までの交通手段である有楽町線は運休。


やむなく大江戸線に行ってみると通常運行と言うことで大江戸線で本部相談所に向かったのですが、余裕を持って出かけたつもりが相談所開始時間ぎりぎりとなってしまいました。


通常は相談員2名と苦情解決相談員1名の合計3名で勤務する本部相談所ですが、計画停電による交通機関の不通もあり、今日は二人で勤務となりました。


地震による建物損壊や契約から引き渡しまでの間に目的物件が倒壊したらどうなる?といった地震関連の相談が殆どでした。


宅建本部事務局も交通機関の影響で出社出来ない職員も多く、明日からの本部相談所は相談員及び事務局員の交通手段が確保出来ないと言うことでしばらく休業することとなりました。


10時から15時までの勤務が終わり、自分の会社に戻ろうとしたのですが東西線は中央線への乗り入れを中止。
有楽町線は運休なので総武線で中野まで行き、バスで会社まで帰ろうとJR飯田橋駅へ入ったのですが・・・・


電車は一時間に一本程度の運行状況で、次の電車に乗るまで約50分程ホームで待たされました。


電力不足でやむを得ない措置でもある計画停電。
明日からも混乱は有るでしょうが、多大な被害を被った被災地のことを考えると、さすがに文句を言う人がいなかったのは、みんなそれぞれにことの重大さを理解しているということの現れなのでしょう。


交通機関も明日どうなるのか心配ですが、福島原発の炉心融解の方が遥かに心配です。
チェルノブイリの事故が頭から離れず、人間は自分で制御出来無くなるものを作ったり、使ったりしてはいけないのでは無いか?


新しいものへのチャレンジは大事だけれど、昔のままの方が安全だったのではないか?等々、考えることは多々あります。



2011年3月14日月曜日

食料・ガソリン、とにかく買い占め!

地震発生から二日が経過、東北地方では被害の大きさが日に日に明らかとなり、嘗て無い程の深刻な事態であることがニュース映像から伝わってきます。


弊社で物件をお預かりしているリロケーションオーナーの方で宮城県・山形県・福島県・茨城県在住の方は現時点で連絡が取れていない方もおり、とても心配をしております。


昨日に引き続き、今日も早朝から各管理物件の現地調査を実施してきました。


まず首都高速で湾岸エリアへ向かったのですが、首都高速も一部通行止めとなっておりました。
驚いたのは初めて目にするガソリンスタンドの「売り切れ」表示。


昨日出回ったチェーンメールも心理的影響が有ったのでしょう。


ハイオク売り切れ GSによっては「ハイオク・レギュラー共に売り切れ」と表示しているところもあり、殆どのスタンドが給油を待つ車で大渋滞です。
まだまだ暫く現地調査で出かける必要もありそうなので、半分程しか減っていなかったですが、会社に帰る前に渋滞に並び、とりあえず満タンにしておきました。


コンビニやスーパーでも日曜日という所為もあるのでしょうが人だらけ、特に食料品は売り切れ状態で殆どの方が大きな荷物を持って出てくるので買いだめをしているようです。


この分だと明日明後日の物流がちょっと心配になります。


スカイツリー そんな最中でもスカイツリーの工事は進んでいるようで、横を通りかかったら最上部のアンテナ?部分が細く積み上げられ、かなりの高さになっています。
スカイツリーHPによると今日現在で609mまで来ているようです。


予定では634(ムサシ)mとのことなので、まだ25m上へ伸びるようです。


11日の午後に大地震が起きた際も当然工事は行われていたでしょうが、上の方で作業していた方々の事を考えるとぞっとします。


さぞや怖い思いをされたことでしょう。



2011年3月13日日曜日

安否確認と被害状況の把握作業

今朝起きて朝刊に目を通し、朝のニュースを見て事の重大さ、被害の大きさにあらためて驚き、今日はすべての予定をキャンセルして入居者の安否確認と物件の被害状況の把握作業を実施しました。


昨日は殆ど電話が通じずに断念した連絡作業だったのですが、今朝からは東京周辺に限ってですが比較的電話も繋がり、全員で手分けして安否確認と被害状況の把握に努める一日でした。


被害甚大な地域もある中で、東京周辺は地震の規模の割には被害が最小限で済んだのかな?と言った印象です。


棚から物が落ちで壊れたりと言った被害はあるものの、建物にひび割れが生じた、家具が転倒した、ガラスが割れた等の報告は今日のところは無く、とりあえず一安心。


東北沿岸壊滅 午後からは行ける範囲内で管理物件の被害状況を把握するため、特に築年数が古い物件を集中的に回ってみましたが目で見えるような被害は無し。


体感した揺れの大きさの割には被害が少なくて済んだというのが実感です。


調査途中の街並みにも倒壊したような家屋や塀等もなく、とりあえずは管理物件の築年数が古い物も目視出来る被害は有りませんでした。


しかし、土曜日と言うこともあるのかも知れませんが、ガソリンスタンドは何処も長蛇の列。
コンビニやスーパーは食品類がすべて売り切れ。


まだまだ余震があったり、二次災害があったりと安心出来る状況ではないので、明日も一日中安否確認と被害状況の確認に奔走する一日となりそうです。


自宅に戻ってから夕刊を見て、さらなる被害の大きさにあらためて驚いております。


特に福島原発は非常に心配です。
どうしてもチェルノブイリの事が頭から離れず、当時の報道写真が頭の中をよぎります。



2011年3月12日土曜日

東日本大地震

東日本大地震 夜中も余震で何度も目が覚め、早朝に新聞を見てその規模の大きさに正直びっくりでした。


M8.8で関東大震災を遙かに超える規模の大地震でした。


現在も東京の交通機関は麻痺しており、いまだに自宅に戻れない方々もいるようです。


昨日の夕方は電話が殆どつながらず、各入居者の方々やオーナーの皆様へも連絡が取れない状況でした。


やむなく近隣の物件のみ自転車で巡回し確認作業を行いましたが、街並みの様子は普段と全く変わらず、建物その他も東京では特に被害がないように見えました。


しかし、近隣の古いマンション居住者から「室内のドアや収納扉が開かなくなってしまい何とかして欲しい」との電話が入り、古いマンションだっただけにびっくりして急遽駆けつけました。


このマンションは古く、給排水管の劣化も激しいことから空室が出る度にリノベーションを施したマンションでした。


躯体が変形したかと心配したのですが、実は各扉の耐震ロックが掛かっただけでした。


今日はすべての予定をキャンセルし、全員で手分けして全住居の安否確認と被害状況の確認作業を行います。


突然で申し訳ありませんが、危険回避もありますし、緊急事態ですのでご了承の程よろしくお願いいたします。



驚いた!大地震・・・・・

いや~ビックリしました。


事務所内にいたのですが上の方から書類は落ちてくるし、パソコンがデスク上から落ちそうになるし、ここまで大きな地震は生まれて初めてでした。


書庫その他収納は耐震処理をしていたのでとりあえず倒壊は免れました。


今夜は新ハトマークネット構築の全体会議が開催される予定ですが、交通機関は大丈夫でしょうか。



2011年3月9日水曜日

不動産ポータルの戦いは熱い!(アメリカ編)

新ハトマークネット構築に当たり、久しぶりにアメリカの不動産ポータルを覗いてみました。


正直言ってびっくり!


情報はすべてGoogleMapsの地図か衛星写真(航空写真)に集約され、日本ではいまだに主流である沿線・駅検索という概念は既に無くなっていました。


つまり、自分の住みたい街の住みたいブロックをピンポイントで探す!


これが当たり前。


Google不動産がたった6ヶ月で撤退してしまった理由は組んだ相手が悪かった?
地図で視覚的に物件を探すこの手法、今後はこの方式が主流となるのではないかと正直思っています。


Googleが前面には出ないものの、アメリカではGoogleの地図情報がベースとなって不動産ポータルは成り立っているようです。


もっとびっくりしたのは、Redfinで表示されたGoogleMapsが何とアメリカの地図なのに日本語表記されていると言うこと。


一方でZillowはGoogleMapsの地図ではなく、衛星写真を使っています。


私はウェブ技術者ではないので裏側で動いている仕組みは解らないけれど、おそらくアクセスしている相手側の言語を読み取ってその国の言語で表示する地図を見せているのでしょう。
凄い・・・・・


私が5年前にニューヨークの不動産事情を視察に行った際、ニューヨークの人種の多彩なことに驚かされたことがあります。


アメリカにいるのだから英語が話せて当たり前は通用せず、タクシー運転手でさえ英語が話せない人がいる現実が、実にアメリカはニューヨークの実態なのです。


だからこそ、アクセスしてきた人の言語を理解し、その言語でサイトを表示する技術が、ある意味必要だったのかも知れません。


Redfin


Zillow 
それにしても開設当初に多額の資金を集めてスタートした各サイト、ここに来て運営には行き詰まっている感もあり、それぞれのサイトはかなりの人員削減を行って体制の立て直しを図っているようです。


この辺りの事情は、日本の不動産ポータルの争いが消耗戦に入っていることからも、同じような状況が展開されていると言うことでしょう。



2011年3月6日日曜日

企業内 SNS Chatter は凄い!

東京都不動産協同組合の主導で正式にスタートした「仮称:新ハトマークネット」構築作業。


3月1日に30余名のメンバーが一堂に会し、第一回目の全体会議(ブレインストーミング)が開催され、2時間以上に渡りケンケンがくがくの意見交換が行われました。


全く新しいものを作り上げるのに2時間程度の会議時間で完結するはずもなく、次回への宿題もたっぷり持ち越して終了した訳なのだが、制作側のセールスフォースが用意してくれた「企業内 SNS Chatter」を利用し、既に会議外での意見交換が24時間時間制限無くスタートしました。


これはいってみればFacebookのクローズドコミュニティー版。


Facebookととても似通った感じで違和感なく利用出来、自社の仕事をしながら委員会に参加している我々にとっては時間拘束されないだけにとてもありがたい仕組みです。


振り返ると約3~4年ほど前、教育研修委員会がNTTの協力を得て行ったウェブストリーミングのテストを思い出します。


映像配信だったので高負荷が掛かり、トラフィック安定のため専用線を引き込み、それでも通信が不安定になった際は結局テキストによるチャットに頼った経験があります。


技術の進化は恐ろしいもので、FDJ社浅見編集長ブログに書かれていたように『利用者が5,000万人を超えるまで、ラジオは38年、テレビは13年、インターネットは4年、Facebook はたったの5か月。』


こんな時代なのだから3年・4年経ったらもう化石。


今回使用している最新のSNS Chatterも基本的にはチャットなのだが、映像やファイル交換も可能で、とりあえず一堂に会さなくても情報交換・意見交換が出来、接続もパソコン・スマートフォン等、どんなデバイスからもどんな場所からも接続出来、忙しい現代人には一番受け入れ易い仕組みです。


ウェブ技術の進化は自分が老化するスピードよりも速く、まだまだ面白い局面に出会えそうです。 



2011年3月4日金曜日

IS03は仕事で使えない!Part-2

先日もauのスマートフォン「IS03」が手元に来てからの顛末を書いた。


粗を探して否定するつもりは毛頭無いが、仕事上で困る事が結構起きた。


原因不明だが、留守番電話サービスにアクセスし、留守電を聞いた後に伝言を消去しようとしたがキーボード入力を受け付けず伝言消去出来ず。


事務所の留守電を聞いた際にも、キーボード入力を受け付けないため、定休日や時間外に入った事務所の留守電をチェックできない。


この現象はエニーキーアンサーを解除したら解消されたのだが、あらためてエニーキーアンサーを設定した際にも改善されており、現時点では何が原因だったのか不明。


他のアップデート方法も有るのでそれほど危機的な問題ではないかも知れないが、カーナビ連動も出来ない!


IS03に代えてから、ハンズフリー電話は正常に作動。


しかし・・・・・


天気予報や渋滞情報などの情報サイトG-Bookに接続が出来ず、今までの携帯電話で普通に出来ていた地図データの更新も出来なくなってしまった。


何らかの設定の問題かと思って色々調べた結果、どうやら従来の携帯電話と新しいスマートフォンが使用している電波帯が違うようで、サイトの説明によるとスマートフォンではG-Bookの通信や地図データ更新は出来ないらしい。


もう一つ困っている(不便している)のは、古い携帯で利用していた「スイカ」&「JCB QUIQPay」


近々対応するらしいが、ユーザー側からしてみれば、本来ならば対応した後でリリースして欲しいのが本音のところ。


iPhoneに追いつけ!追い越せ!は理解出来るが、もう少しユーザビリティーも考えて移行を行って欲しいと言うのが私だけではなく、IS03に移行したユーザーの本音のところではないだろうか。


これはauだけではなく、Docomoでも同じなのだろうか?



SalesForceのSNS Chatter

東京都不動産協同組合主導でスタートした新ハトマークネット構築作業。


30名近いメンバーの情報交換用に制作会社(セールスフォースドットコム)が用意してくれたのが「SNS Chatter」


初めて接し、初めて使う情報ツール。


Chatter 今日初めて使い始めたばかりなのでまだほんの一部しか理解できていないが、世界中につながっていくFacebookのSNS版と言えば理解しやすいかも知れない。


企業内やグループ内での情報交換ツールで、今まであったYahooグループGoogleグループよりもFacebookに非常に近い感じ。


全員が一堂に会して集まり、時間制約がある中で行う会議よりこのSNS Chatterを使った方が思い付きかも知れないけれど斬新なアイディアや奇抜な発想が出てくる可能性あり!


これは使える!実に面白い!


 



2011年3月3日木曜日

新ハトマークネット構築作業スタート

東京都不動産協同組合主導で進められている不動産情報サイト「仮称:新ハトマークネット」は、2月28日に制作側のセールスフォースその他と正式調印し、同時にプレス発表を行い、本格的に始動することが正式に決定しました。


○不動産流通研究所のプレス発表記事


これを受け、昨日夕方の17:00から東日本レインズの担当者及び制作側スタッフを交えた意見交換会が行われました。


その後、18:30からは本格始動した新ハトマークネット構築委員会の第一回目の全体会議(ブレインストーミング)が行われ、基本構想についての熱い意見交換が21:00近く迄、たっぷりと時間をかけて行われ、制作会社側と我々サイト構築委員会側の意識レベルの統一がなされました。


今後は更に意思統一を図り、闊達な意見交換を行うべく、制作側のセールスフォースドットコムが提供する企業内情報交換システム「SNS Chatter」を利用し、会議だけでは足りない時間を補いつつ、新システムの構築に向けていよいよ本格的に動き出しました。